平泉:関山 中尊寺


2002/09/18

中尊寺は、850年に慈覚大師が開いたとされています。
その後12世紀はじめに、奥州藤原氏初代清衡公が、
前九年・後三年の長い戦乱で亡くなった人々の霊を慰め、
仏国土を建設する為に、多くの堂塔を造営しました。
14世紀頃に焼失してしまったものもありますが、
「金色堂」をはじめとして、3000点以上の国宝や重文が保存され、
平安文化を、現在に至るまで伝え続けています。
天台宗東北大本山であり、山号は関山(かんざん)と言います。


「月見坂」を登って行くと左手にあるのが「八幡堂」。



その先にある「弁慶堂」とそこからの眺め。


こちらは「薬師堂」。


坂を登り切る手前左が「観音堂」。



こちらが「本堂」。
御本尊は「阿弥陀如来」で、
堂内にある「不滅の法灯」は、
総本山の「比叡山延暦寺」より分火されて、
およそ1200年間消えた事がないそうな。


「本堂」から「金色堂」へ向かう途中にある「不動堂」。
当然ながら、御本尊は「不動明王」。


こちらも「本堂」の先、右手にある「薬師堂」。


ちょっと高い所に建っている、「大日堂」。


ここは確か、以前来た時には涌き水があって、
甘い味がすると言われて飲んだ記憶があるのだけれど・・・。


平成12年に開館した、「讃衡蔵(さんこうぞう)」。
奥州藤原三代(清衡・基衡・秀衡)の功績をたたえ、
奥州藤原文化の遺宝を後世に伝えるべく建てられたとの事。
3000点以上の国宝や重文が収蔵されており、
その一部を拝観する事が出来ます。


「金色堂」を包む覆堂。
中は写真NGでした・・・。(;_;)
「金色堂」自体は、黄金色に輝く「阿弥陀堂」で、
装飾・細工など工芸品的趣も感じられます。
中の仏壇(須弥壇:しゃみだん)には、
中央に清衡公、向かって左に基衡公、
右には秀衡公の遺体と四代泰衡公の首級が納められています。
ずっと以前に来た時には、古い覆堂の方に、
ミニチュアサイズの「金色堂」があった様な気がしたのですが・・・。


これは能舞台かなにかでしょうか・・・。
多分、一番奥の方の神社の境内(?)だったと思いますが。
中尊寺HP
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