2001 春 沖縄


4日目(3月27日)最終日。
きょうは朝から雨模様です。
そう大した降りじゃないんだけど、
やっぱり天気が良いに越した事はない・・・。
帰りの便は、17時過ぎなので、
結構時間があるので、
空港へ行く前に、寄り道(回り道?)をする事にしました。
10時にチェックアウトを済ませ、
車に乗り込んで、「ホテル日航那覇・グランドキャッスル」を出発。
県道82号線から国道329号線那覇東バイパスを通って国道507号線へ。
一路、「玉泉洞王国村」へ向かいました。
聞くところによれば、30分ほどで着くとの事だったので、
寄り道には丁度良いかな・・・と思ったからでした。
「玉泉洞」は、東洋で最も美しいと言われる鍾乳洞で、
全長も5kmと、日本で2番目の長さを誇ります。
珊瑚礁から出来たと言うこの鍾乳洞は、
昭和42年に愛媛大学学術探検部によって全容が明らかにされ、
現在その内の、890mが観光洞として公開されています。
「玉泉洞王国村」は、「玉泉洞」の周囲に、
伝統工芸や特産品の体験販売所、植物園などを配した、
ある種、アミューズメントパークの様な所です。
時折雨の降る中、案内標識にも助けられ、
予定通り30分ほどで「玉泉洞王国村」に到着しました。
ここは、思い付きで来たようなものなので、
クーポンは切っていませんでした。
が、レンタカーを借りた時に、
各種施設の割引券が沢山付いた小冊子を貰っていたので、
その中の、玉泉洞入洞割引券を使わせてもらう事にしました。
入場券には3通りあったのですが、
とりあえず、「王国村」全部に使えるものにして、
先ずは「玉泉洞」に入りました。
入り口で突然、琉球の民族衣装に身を包んだお嬢さんに、
両側を挟まれて、写真を撮られてしまいました。
撮るだけはただで、よかったらお帰りにどうぞ・・・と言う、
観光地お決まりのアレですね。^_^;
気を取り直していざ中へ・・・。


「玉泉洞」は、博物館に相当する施設なんですねぇ・・・。


ちょっと見え辛いですが、
真ん中辺のまぁるこいのが、
「昇竜の鐘」と言うそうです。


「銀柱」。


「大仏御殿」。
大仏と言うよりお釈迦様・・・?


その名も、「槍天井」!!
今にも頭上から降ってきそうな感じです。


「初恋広場」。
寄り添った石筍が仲の良いカップルに見える・・・らしい。


鍾乳洞の中に滝が・・・。


「幸福の泉」。
ライトアップがより一層神秘的にしています。


「黄金の杯」。
別名かぼちゃ岩だそうです。
高さ2.5m、外周31メートルで、
日本最大の鍾乳石です。


「絞り幕」。
折り畳まれた幕に見えますか・・・?


「銀滝柱」。
照明の関係で銀には見えないけど・・・。


「白銀のオーロラ」。
だからぁ、銀に見えないんだってば・・・。


「ガジュマル並木」。
・・・にみえますでしょうか?


「古酒蔵(鍾乳洞貯蔵)」。
旧出口を利用してお酒の貯蔵をしていました。
客の手に渡るまで、ジックリと熟成させています。

なかなか、見応え歩き応えのある「玉泉洞」を出て、
「熱帯果実園」へ。
この辺から、雨が強くなってきましたが、
傘は車の中に置いて来てしまったので、
足早に進む事にしました。


真ん中に写っている大きな実。
これなんだっけなぁ・・・。
忘れちゃった。^_^;

続いて、「琉球ガラス・陶器工房」のあるエリアへ。


「琉球ガラス工房」。
製品が出来ていく様子が見られます。
体験も出来るそうですが、
熱(暑)そうですねぇ・・・。

古い町並みを再現した「工芸村」を抜け、
「屋外ステージ」へ。



雨の為か、屋根着きの場所で行われていた、
伝統芸能「エイサー」。
太鼓の音が腹に響きました。

「黒糖工場」から「南都酒造所」へ。
「泡盛」をはじめ、「ハブ酒」など、
沖縄ならではのお酒が製造・販売されています。

「レストラン」・「物産館」を抜けると、
大きな、進貢船「南都丸」が飾ってあり、
その脇を通って出口へ向かいます。
途中で、初めに撮られた写真が飾ってあって、
欲しければ買って行くのですが、
放っておくといつまでそのままになっているのか分からないので、
たいして欲しくもなかったのですが、
買って来てしまいました。
まんまと作戦に乗ってしまった・・・。(´ヘ`;)


出口の手前に「ハブ公園」があります。
ついでなので寄ってみましたが、
現在では、色々問題もあって、
「ハブVSマングース」の対決は、
やらない事になっているそうで、
代わりに、「ウミヘビVSマングース」の水泳対決が行われました。

「玉泉洞王国村」には、2時間ほどいたでしょうか。
まだ時間に余裕があると思い、
次に目指したのは、「ひめゆりの塔」。
まぁ、これがあとで大変な事になるとは、
この時にはまだ気付いていなかったのですが・・・。

海側に向かい、国道331号線に出て、
「沖縄平和祈念堂」には目もくれず、
(近くにあった風力発電用らしき風車はなんだったのかな・・・)
「ひめゆりの塔」に到着・・・のはずが、
駐車場の入口がわからず、通りすぎてしまった・・・?!
引き返そうと思いつつ、
なにやら城跡の看板に惹かれて走りつづける事数10分。
「具志川城跡」に着きました。




雨の中の「具志川城跡」。
海岸の断崖の上にある城跡。
石積みが残っているだけの様ですが、
石の大きさは、城跡と言うイメージからは、
少し小さ目な感じがします。

まだ気分的には余裕を持って「ひめゆりの塔」へ到着。
天気は相変わらずの雨降り。
15時にはここを離れるつもりで
入口隣のお土産屋の駐車場に車を止めました。


「ひめゆりの塔」。
「ひめゆり」とは、花のひめゆりとは関係なく、
沖縄県立女子師範学校と沖縄県立第一高等女学校にあった、
それぞれの校友会誌、「白百合」と「乙姫」を、
戦時下、両校が併置された事によりひとつにし、
「姫百合」とした為によるものだそうです。
(ひらがなになったのは戦後になってから)
戦後、学徒隊の悲惨な状況を後世に残し、
鎮魂と世界平和を訴え続ける為に、
「ひめゆりの塔」の隣に、
「平和祈念資料館」が建てられていました。
学徒隊として戦場に出向いた方々の残された日記(手記)を読むと、
胸が締め付けられる思いがします。
戦後生まれの自分には、本当の意味で怖さは、
知る由もない事ではあるのですが・・・。

車を止めたお土産屋で、遅い昼食を取りながら時計を見ると、
なんと、15時半になっていました。
これから車を返し、空港まで行かなければなりません。
フライト時間から逆算すると、
16時半くらいまでにはチェックインを済ませたいのに、
はたしてここから那覇空港まで、どれくらいの時間が掛かるのでしょう・・・ 。
とりあえず、汗と雨で濡れたトレーナーを着替え、
国道507号線を目指してお土産屋を後にしました。
ここからが時間との闘いになったのは言うまでもありません。
那覇市内までは、登り下りが続き、
指定速度40km/hがほとんど。
おまけに前には大型トラックが走っていて、
対向車もあって、なかなか前へ出られません。
時間だけが過ぎていき、那覇までの距離が縮まりません。
ガソリンも満タンにして返さなければいけないし、
道路も混んで来て、気ばかり急いてイライラが増してきました。
ついに時計は16時を指し、残すは30分ほど。
焦ってばかりいても仕方がないので、
まずガソリンを入れて落ち着く事にしました。
一休みして落ち着きを取り戻し、
国道507号線から国道329号線那覇東バイパスへ。
ここまで来ると、車の流れも良くなり、
距離を稼ぐ事が出来そうです。
那覇市街に入ると、多少詰まり気味になるものの、
なんとか16時半にニッポンレンタカーの営業所に到着。
そこから空港まで送ってもらい、
チェックインが済んだのは、16時40分頃でした。
出発までは30分弱。
やれやれ一安心。これで後は福島までは飛行機任せです。
が、ここからがまた、たぁ〜いへんな事に・・・。
搭乗前のチェックも済みゲートへ向かうと、
福島からの到着便が遅れているとか・・・。
外を見れば、先程までとは違い、土砂降りの雨・・・。
機内点検の為、折り返しの出発時間も遅れるとの事。
まぁ、1便しかない福島行き。
飛んでくれればいいか・・・などと考えていましたが、
いったいどんなフライトになるか、若干の不安もありました。
17時05分発が、実際には20分位遅れたのでしょうか。
大阪行きのJALのジャンボ機の後、
福島行き、JAL808便の離陸開始。
悪天候の為、若干揺れるとのアナウンスの下、
那覇国際空港を離れた、737−400は、
離陸直後からかなりの揺れで(慣れてる人にはたいしたことない?)、
ちょっとドキドキしてしまいました。
少し体が浮き気味になった事もありました。
雲の中を進む事数10分。
ようやく雲の上に出ると、窓から強い陽射しが差し込み、
まだ明るく良い天気を思わせましたが、
雲の上スレスレと言った感じで、揺れはなかなかおさまりません。
機長の挨拶もなく、飲み物のサービスも揺れる中ででしたので、
クルーも大変だったのではないでしょうか・・・。
その後、また機体は雲に包まれ、
明るいのか暗いのかわからないまま、
夜間飛行に備え、機内の明かりが落とされました。
ずっと雲の中で揺れを感じつつ、だいぶ時間が経った頃、
帰りも、5−Aと言う窓際だった為、ふと窓の外を見ると、
なにやら月らしきものが目に入ってきました。
思えば、心なしか揺れも少なくなってきた様に感じます。
なんとか雲の中を抜け出した様で、
しばらくすると、すっかり暮れた闇の中に、
無数の光が見えてきました。
どうやら陸地に近づいた様でした。
飛行ルートから考えると、横須賀辺りの灯りかも・・・。
カ・カメラ・・・と思った時、
チェックインで預けた方の荷物に入っていたのに気付き、
ちょっとガッカリ・・・。
「関東地方が綺麗に見えています」との機内放送と共に、
客室の照明が全部消され、益々地上の光景が浮き上がって来る様でした。
空よりも、地上の方で星が沢山瞬いている感じです。
席は左側だったので、都心の灯は見えませんでしたが、
山側へ伸びる車や街路灯の灯りが、とても感動的でした。
これをもっと高い宇宙から見た人達は、
どんな気持ちがしたのでしょう・・・。
「ここはどの辺だろう・・・」と思っていると、
なんか見た事ある様な形に灯りが連なっていました。
環状に走る道や大きなY字交差点。駅から真っ直ぐ伸びる道に立体交差。
大きな川に掛かる2本の橋・・・。
ひょっとしてこれは、宇都宮の街ではないですか・・・!!
夜間上から見ると、意外に綺麗に見えるもんですねぇ。
そんなことを考えながら夜景を見ていると、
ほどなく福島空港に到着です。
着陸は天気が良かった為か、たいして揺れる事もなく済みました。
時刻表によると、4月からの那覇〜福島便は夕方着になるので、
この夜景はしばらく見ることが出来ないのかもしれません。
他の便だったら話は別かもしれませんが・・・。
荷物を受け取って外に出ると、なんと気温は1桁台!
さ・寒い・・・。
早く家に帰って暖まろう・・・っと。


「海洋博公園」のHPはこちらへ
「首里城公園」のHPはこちらへ

オマケ


HC日光アイスバックスのオーセンテックジャージ3種。
下の黒いヤツが、今回ホテルや首里城で着ていた、
3rdジャージです。
背中にも「日光猿軍団」の大きなロゴが入っています。
首里城では、「日光猿軍団だって!」と言う声も、
後の人達から聞こえて来ました。
沖縄でアイスホッケーと言うのもまた、
面白い取り合わせかな・・・と。
でも、「ウンナンのホントコ(?)」の“未来日誌”だったかで、
石垣のホッケーチームの話があった様に、
那覇にだってアイススケート場もある事だし、
ま、いっかぁ・・・と言う感じでした。

上の2枚は、白い方が1st、オレンジが2ndジャージです。
真ん中の鹿のマークは、アイスバックスのマスコットで、
「BOW(バウ)」と言う名前がついています。
ファンからの応募で決まったそうで、
由来は、チームカラーの「黒」・「オレンジ」・「白」の、
イニシャルから取ったのだそうです。

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