六神石神社(遠野市青笹)


2004.09.23

久しぶりに六神石神社を訪ねる日の朝。
天気は良く、まさに秋晴れと言った感じでした。
9時半くらいに宿を出発、R283で遠野へ。
遠野祭り見物ですと、
日影橋を渡って市街地に入って行くのですが、
今回はそのままバイパスをまっすぐ行って、
県道35号線へ左折。
青笹中学校の前を過ぎて、点滅信号で右折。
中村で中沢川に沿った細い道へ左折。
この辺まで来ると、例祭を示す幟があるので、
なんとなく近くなってきた事が分かります。
中沢川沿いの道は、広くはないものの舗装されていて、
車のすれ違いはなんとか出来ますが、
それも瀬内まで行くと、未舗装の狭い道となり、
中沢川を渡る橋の手前、六角牛山登山道との分岐から先は、
車一台がやっとと言う感じになります。
分岐を右に折れ、小さな橋を渡って山の方へ入っていくと、
行き着いた先に、六神石神社があります。
以前来た時には、集会所らしき所に、
若干の駐車スペースがあるだけで、
その辺に適当に車を停めていた様に記憶しているのですが、
今回訪ねてみると、山裾を切り開いて、
30台くらいは停められそうな、
駐車場が作られていました。
それだけ訪れる人が増えたのでしょうか。
着いた時には、駐車場はほぼ満杯でした。
なんとかスキを見つけて、車を停める事が出来ました。
六神石神社は、下の鳥居から階段のある参道を登り、
社務所のある広い場所へ出ます。
本殿は、その先の階段を上がった、もう一段高い所にあります。
今回は、以前来た時には、他での公演の為に居なかった、
青笹のしし踊りが来るだろうと予測して、
鳥居から踊り上がるのを、動画撮影するのが主目的と考えていました。
境内からは、他のしし踊り団体の太鼓が聞こえていました。
駐車場から境内へ移動しようとしていた時、
一台のマイクロバスが入ってきました。
予想通り、青笹しし踊りの一行がやって来ました。
内心、「やった!」と思ったのは、言うまでもありません。
一行が準備を始めるのを見ながら、
自分も、ビデオカメラならぬ、カメラ付きVAIOのスタンバイ。
ミニノートPCでの直撮りに挑戦です。
下の鳥居から踊り始め、参道・広場を通って本殿前へ。
本殿で踊ってから、三周ほど本殿の周りを練り歩き、
本殿前で踊って、一先ず青笹の踊りが終わりました。
続いて、待機していた板沢しし踊りが踊り始めました。
勿論、HDとバッテリーの容量が許す限り、撮り続けました。
広場の仮設舞台では、平倉神楽が準備をしていて、
板沢しし踊りの終わった後に、舞が披露されました。
早池峰神楽の、岳と大償のどちらの流れなのかは分かりませんが、
じっくりと神楽を見たことがなかったので、貴重な体験でした。
と言っては見たものの、何が舞われたのかまでは、分かりません。
おそらく、権現舞と・・・。(-_-;)
説明はしていた様なのですが、良く聞いていなかった。残念!



初めの鳥居と幟と石碑。
しし踊りは、この鳥居の前から始まります。
鳥居褒めとでも言うのでしょうか・・・。


参道を進むともう一つ鳥居があって、
たぶん、本当なら鳥居毎に踊るのでしょうけど、
今回は、その先もう一段高いところの本殿まで、
(屋根だけ見えてる・・・)
一気に行ってしまいました。


平倉神楽。
板を敷き、幕を張って仮設の舞台を作って舞うと言うのは、
岳の郷土文化保存伝承館で流していたビデオで見た通りでした。
外で舞う時は、こうして簡易的に舞台を作るらしいです。
周りでは、しし踊りの面々が、一休みしておりました。


最近、流行なんでしょうかねぇ・・・?

◎青笹と板沢のしし踊りと平倉神楽(一部)の模様は、
こちら に動画がUPされています。
遠野祭りのページからもリンクしていますので、
よろしかったらご覧下さい。

お昼を過ぎ、場も一段落ついた感じでしたので、
午後、どんな出し物があるのか分かりませんでしたが、
今回は、これで引き上げる事にしました。
天気はずっと良かったのですが、
人間の方が、連日の雨天移動で疲れた感じです。
明日は帰るので、長時間の運転が待っている事ですし、
早めに宿へ戻って、体を休める事にしました。
帰りがけ、遠くに早池峰山(薬師岳か・・・?)が見えました。


またまた余談

ここで一つ疑問が沸きました。
早池峰山には早池峰神社。石上山には石上神社。
六角牛山はどうして六神石神社なのでしょう?
六角牛神社は、確か別の場所にある筈ですが、
もっと小さな神社だったと記憶しています。
姿形が、牛が伏せている様に見えるから、六角牛と言われますが、
六神石の由来は?
その昔、六人の皇族が住んだ山と言われる「六皇太子」から六神石?
ま、和名で理屈付け様とするから無理があるのかな。
遠野と言う地名自体、アイヌ語からと言われていますしね。
初めに読み(発音)があって、後から字を当てたと思えば・・・。
と言って、アイヌ語地名について調べてみると、
@「山容が垂れ下がる」と言う説や、
A「(神々が)いつも座っておられる所(山)」
(注:山は神々が住む神聖な場所とされ、頭にカムイを付けて呼んでいた)
と言う様な説が見えてきました。
果たして、どれが本当の由来なのでしょうか・・・。
こんな見方をしてみるのも、面白いですねぇ。(^o^)
※アイヌ語地名については、
  @いわての山々【六角牛山】A随想アイヌ語知名考(菅原 進著) を、
 ネット上に公開されている部分より引用させて頂きました。



遠くに見えるのが、早池峰山かなぁ・・・と思うのだけど。


宿の写真です。
フォルクローロは遠野(駅舎の二階)にもありますが、
シングルがないので、仕方なくこちらに宿泊。
と言いつつも、昨年もこちらにお世話になっていました。


隣にある、日高見温泉。
廊下でフォルクローロと繋がっています。
フォルクローロの部屋はバス付きですが、
温泉が良いと言う向きにはこちらも・・・。
自分は、レストランに夕食を食べに行っただけ。(^_^;)


隣は、釜石道の東和IC。
東北道に直結していますが、
思ったより、通行量が少ないですね。


こちらは、「道の駅」だったかな。
快晴の空に、ひとすじの飛行機雲。
実はこの写真、帰路につく直前に撮ったものです。

まぁ、今年は雨がよく降りました。
帰る日は、なかなかの好天でした。
この天気、滞在中に欲しかったと、
思ったのは言うまでもありません。
鬼が笑うかもしれませんが、
来年のこの時期は、
絶対晴れが続きます様にと、 願っております。


※今回走り回ったのは、だいたい こちら 辺りになります。(by mapion)

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