今年の遠野祭りを訪れるに当り、
昨年と同じ、東和町に宿を取りました。
遠野祭りの後、六神石神社の祭りまで、
しばらく時間があったので、
宿から日帰り出来る所として、
遠野周辺の散策をする事にしました。
ただ、天候が思わしくなかったので、
思った通りには行動出来なかったのが、
多少残念ではありましたが・・・。


宮守村と遠野市郊外


2004.09.20
稲荷穴


宮守村は、宿を取った東和町から、
R283で遠野に向かう途中にありますが、
遠野物語的には、遠野郷に含まれるかと思います。
実際、自分は遠野市内だと思っておりました。
本当は、岩手県上閉伊郡になります。
当日は、朝から天気も良く暖かかったので、
車のルーフを開けて、山道をドライブするつもりで、
宿を出発しました。
ルートは、R283を岩根橋のところで左折して、
達曽部川に沿う様に進み、R396を横切って直進。
稲荷穴へ到着しました。



これが、稲荷穴です。
鍾乳洞と言う事ですが、
奥から、透き通った冷たい水が、
涌き出ています。
名水に選ばれている事もあって、
水汲みが出来る様になっていますが、
このままでは飲用に適さないので、
煮沸した方が良いと言う様な、
注意書きがありました。
滅菌していないからと言う事です。
黒いホースが施設されている位ですから、
人が入ってはいるのでしょうが、
結構、足跡がありましたね。


稲荷神社の鳥居と社殿。
前の写真にもある様に、
雨乞いの信仰によるものとの事。
社殿も朱に塗られているのが珍しいかも。
稲荷神社だけに、狛犬がキツネの形ですね。
一応、お参りさせて頂きました。


駐車場と稲荷穴の間にある水汲み場。
稲荷穴からの水を引いています。
こちらは滅菌しているので、
このまま飲用出来るそうです。
直ぐ上の茶店で、この水を使った蕎麦を、
頂く事が出来ます。


こちらはわさび田。
当然ながら、わさびには綺麗な水が必要。
稲荷穴からの湧水が、特産品を育みます。


駐車場にあった看板二題。
稲荷穴周辺には、キャンプ場もあるんですね。
そう言えば、炊事場もあったかな。

駐車場と水汲み場の間には坂がある為、
手押し車を使う人が多く、
面倒臭いのか置きっぱなしが多発したとかで、
手押し車置き場が設置されておりました。

遠野市東禅寺

稲荷穴の駐車場を出て山道を登って行くと、
程なく峠を登りきります。
そこが丁度、宮守村と遠野市の境になります。
そのまま峠を下って行くと、
下りきったところが、遠野市附馬牛町東禅寺辺り。
随分前に、逆ルートで走った事がありますが、
非常に狭い道だった記憶があります。
すれ違いにも気を使う様な感じだったかなと・・・。
今回通ってみて、随分と広くなっていて、
ちょっとビックリしました。

東禅寺から、綾織へ向かって、
再度山道を登って行きました。
途中に、東禅寺跡などの史跡がある筈で、
それを探しながらのドライブ。
祭りの終わった翌日、
天気もまずまずで、タンボでは稲刈りの真っ最中。
見事な黄金色が広がっていました。


遠野祭りの翌日。
世間的には祝日でしたが、
タンボでは、
稲刈りをしている所が多くありました。
東禅寺からも、
しし踊りが祭りに出ていたので、
皆、お休みかなぁと思っていたのですが、
雨も止んだ一日、
家族総出と言う感じでした。


途中の史跡の一つ、
南部守行公の墓。
道沿いに史跡が点在しているのですが、
案内板とか看板が立っているわけでもなく、
気を抜いていると、
気付かず通り過ぎてしまいます。


東禅寺の開祖と言われる、
無尽和尚の墓。
ここも、道沿いなので、
かろうじて気が付くと言った感じ。
近くに駐車場と思われる空き地もありますが、
それとて、とても見つけ難いです。

この近くに、東禅寺跡がある筈なのですが、
どうしても見つけられませんでした。
が、後日向い側辺りであることが分かりました。


二日後に逆ルートで通った時に見つけた、
東禅寺跡の標識。
本来やってはいけないのでしょうが、
通過する瞬間に、携帯のカメラでパチリ。(^_^;)
しかし、こんな山奥の様な場所に、
大きな寺院があったとは、
なかなか想像出来ませんね。

寺沢高原

東禅寺から峠を越え、
遠野三山の一つ、
石上山への登り口を過ぎ、
綾織へ降りたところでR396を右折。
千葉家曲り家を横に見て、
小峠、内楽木峠を越えて、再び達曽部に出ました。
今度は、稲荷穴まで行かずに右に折れ、
寺沢高原の案内板に従って、
山道を登って行きました。
ここまでずっとルーフを開けたままでの走行。
さすがに木立の中を走ると、ちょっと寒いかも。
舗装はされているものの、
すれ違いがやっとと言った感じの道。
幸い対向車には会うこともなく、
開けた場所に出ました。
寺沢高原は広大な放牧地なのかな。
地図で見ると、寺沢牧場と書いてありますね。
若干広くなった感じの道を更に進んで行きました。
展望台の案内板があったのでそちらへ向かうと、
先は、砂利を敷き詰めただけの、
車一台が通れる感じの道でした。
ちょっと躊躇したのですが、
展望台の方に車がいる様子がなかったので、
行ってみる事にしました。


寺沢高原の展望台と、そこにあった標識。
この数字に展望台の高さを足すと、
丁度、1000mになるそうな。


寺沢高原から見た石上山(たぶん・・・)と、
駐車場に停めた愛車。
まだ、オープンにしたままです。
日は差しているのですが、
写真でもわかる通り、次第に雲が・・・。
風も少し冷たくなって来ていました。
展望台に登ろうとしたのですが、
蜂がブンブン飛び回っていたので、
止めにしました。(T_T)
放牧中の牛は・・・この写真じゃわかりませんねぇ。


駐車場から、入ってきた方を見てみました。
右の方、低い木々が切れている辺りに、
道があります。
敷いてあった砂利は、
新しい感じに見えましたが・・・。


後日撮った、石上山登山口にあった看板。
駐車場に停めた車の中から撮りました。
雨が降っていて暗く、
携帯のカメラだとこれが精一杯でした。

滝見橋

寺沢高原展望台を出発して、
キャンプ場入り口を過ぎ、
下って行くとT字路に出ました。
こちら側には、立派な案内板があるんですね。
右手に折れて更に下って行くと、
ちょっとした集落に出ました。
そこに小さな滝があって、まだ新しい橋が。
思わず車を止めて写真を撮ってしまいました。


寺沢川に沿って下ってくると、
楡ノ木(だと思う・・・)辺りに小さな滝がありました。
滝と呼ぶには、あまりに小さいのですが・・・。



そこに掛かる、朱の色も眩しい、
まだ新しそうな橋。
その名も「滝見橋」。
素朴な山間の部落には、
ちょっと不釣合い・・・かな。
この道自体も新しいのでしょう。


橋の直ぐ側にあったお社も、
まだ建てられて間も無い感じでした。

千葉家曲り家

そのまま下って行くと、R396に出ます。
小峠と内楽木峠の間に出て来た感じです。
左折して小峠(トンネル)を抜けると、
左手の小高いところにあるのが千葉家曲り家。
最初に来た頃は、駐車場もそう広くなかった印象ですが、
今では立派な駐車場が出来ています。
ちょっとした、道の駅みたいな感じ。
さすがに立ち寄る観光客が多いんですねぇ。


久しぶりに千葉家曲り家の写真を撮りました。
下の茶店の前からねらってみました。
VAIOのパノラマ機能を使って、
二枚の写真を繋ぎました。
改めて大きさを感じますね。
敷地の中に湧水があるのを、
今回初めて知りました。
飲めると言う事でしたが、実際飲料水に使ってるのかな?


千葉家曲り家のチケットとパンフレット。

このあたりから雲行きが怪しくなって来ました。
千葉家を一通り回って、
下の茶店で遅い昼食を取っていると、
ついに雨が降ってきました。
朝方の晴天も何処へやら・・・。
本格的に降り出したので、本日はこれにて宿へ。
明日の天気は如何に・・・。
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